【針金のかけ方】盆栽曲り付け~実際に針金を外してみる

盆栽といえば、針金をかけて幹や枝の模様をつけていくのを見たことがあるかと思います。

模様付けには、針金の他にも方法がありますが、今回は、針金かけメインによる曲り付けについて書いていきます。

針金掛けについて

針金(道具)

・針金

・ペンチやニッパー(針金を切るもの)

・ヤットコ(針金をつかんで曲げたりするもの)

用意する針金は、曲げたい幹や枝の太さの1/3くらいのものを選びます。

細すぎると、うまく曲がりませんし、太すぎても、針金より細い枝には巻きづらくなってしまうからです。

針金をかける

針金は、等間隔に巻いていきましょう。

また巻くときは、太い場所から始めていきます。右巻き・左巻きとありますが、どちらへ枝を流したいかによって、左右を選びます。ゆっくりでいいので、きれいにまけるとGoodです!

針金の当たっている部分に親指を当て、その部分を外側になるよう、少しずつ力を加え曲げていきます。針金の当たっていない方を外側にしてしまうと、折れやすくなります。

分かりづらいですが、上の画像の青い矢印のように押して曲り付けます。曲げた外側に針金があるようにします。曲げる際は必ず指を添えて、ゆっくりと加減しながら行います。


きつく巻きすぎないことにも注意しましょう。モミジは太りやすい樹種です。ゆるめに巻くことで、食いこむことを防げるでしょう。

針金を外すタイミング

針金をかけるところまで、なんとかクリアーできても、外す時期がなかなか分からないという方も多いと思います。

私も、食い込ませてしまうまで置いてしまうこと多々です(^^;


実際の外すタイミングは、その樹をよく観察して外してあげるのがベストとなります。

なぜならば樹は、成長(大きくなる)時期や動きの止まる時期などが存在するからです。

成長時期は、幹や枝が太くなりますので、早めに外してあげるのがいいですし、成長の止まる時期はわりと長く巻いておいても大丈夫ということになります。

私の場合のタイミングの見極め方

巻いた針金が幹や枝と馴染んできた時、と感じます。針金の曲りに幹や枝が沿ってくれたイメージです。

※注意点  馴染みすぎてしまうと、針金が食い込んでしまっているときです。

実際に巻いた針金を外します

分かってはいてもなかなかうまく行かない針金かけですがめげずにドンドンやっていきましょう!

モミジの場合は、特に時期を気にせずに針金をかけています。強めにかけたときなどは、早めに外してあげるのがベターかと思いますが、樹の様子を見ながら調整しましょう。

秋から冬の寒樹の時は、幹や枝が見えやすいので針金かけがしやすい時期となります。

6月は太りが早いですね。あっという間に食い込んでいるようです。

一本ずつ画像とともに見ていきますね。


↓一本目!【珊瑚閣もみじ】

↓外しました

食い込んでしまいました~。

↓ひどい状態です。。



↓3本目!【珊瑚閣もみじ】

↓う~。。。



↓4本目!【珊瑚閣もみじ】

↓食い込んでなかった!これはきれい♪

↓きれいでした!


忘れていると、すぐに食い込む針金(^^;

気を付けないといけないですね。モミジは食い込みやすいといわれますから、テープなどで幹や枝を保護してから針金をかけるほうがよさそうです。

またもう一度巻き直したいところですが、傷がすごい樹はちょっとお休みを。。

最後の寄せ植えは、かけなおしてもよさそう♪



実際に針金が食い込んだ幹や枝を見ると、かわいそうですね。そうならないように気を付けることが一番ですが、もし食い込んでしまったとしてもこの程度の食い込みなら大丈夫です。だんだん目立たなくなっていきますし、年月が経つといい幹肌になっていきます。うちのヤマモミジはそうでした。樹種や品種にもよるかと思うので、これからもいろいろと観察していきますよ!

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