「忌み枝」という言葉、聞いたことありますか?
盆栽として見栄え、樹の健康の為にも大事ですよ。
忌み枝とは木に悪影響を及ぼす枝のこと
忌み枝とは木が成長する過程で必要のない枝のことです。
そのまま放置していると、樹に悪影響がでたりします。
下記のような状況です。
・見栄えが悪くなる
・木の成長に必要な養分を奪う
・害虫が付きやすくなる
忌み枝があることで、盆栽としての樹形が悪くなります。また、育ってほしい枝に栄養が届かず、やはりこの場合も結果的に樹形に影響してきます。また、忌み枝を放置することで、枝が込み合い、風通しや光をさえぎられることで、病気や害虫がつきやすくなるというデメリットがあります。
車枝
1ヵ所から3本以上の枝が車輪の軸のように出ている状態。
放置していると、その幹部分が太くなります。
盆栽としては、二又(Yの字)に枝を整えることがよしとされていますので、3本はアウトなのです。時と場合によることもあるようですが。
かんぬき枝
幹の同じ高さに2本の枝が出て、幹を貫くようになっている状態。
基本的に盆栽は、Y(ワイ)の字を意識して樹形を作るため、そもそも3本になっているのはおかしいのですね。
交差枝
枝と枝が交差している状態。
枝葉が込み合ってしまいます。
立ち枝
真上に向かって伸びる枝の状態。
ゆくゆく、上の方にある枝と衝突してしまうでしょう。
下がり枝
立ち枝と逆の形で、真下に向かう枝の状態。
幹途中から直接芽吹いてきた枝。
徒長枝
普通の枝よりも勢いよく長く伸びる、新しい枝のこと。
その枝が太くなってからでは、見た目も変わってきてしまいますし、樹自体にも、剪定が悪影響となる場合があるからです。
自然界の忌み枝は、枯れ落ちてしまうことがほとんどだそうです。日が当たらなかったり、栄養不足になる事によって、そうなってしまうのだそう。けれど、自宅の鉢の中の盆栽は、なかなかそうはいきませんので、早めに見つけて処理してあげるのがいいですね。
↑ハサミなど揃えたくなりますね。
盆栽の樹形についてのページです。
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忌み枝の剪定において、どの枝を落とすかは、判断が難しい事があります。
枝の無くなった後の見栄えや、周りの枝との兼ね合いなど、いろんな方向からみていくとよいでしょう。
私はまだまだ手入れも下手ですが、いつか盆栽へ…と素材たちを見ながら夢見ています(笑)