モミジには多くの品種があり、その数は120種以上といわれています。一般的にモミジというと、手のひらを広げたような形を想像するかと思いますが、実は桜の葉のよう楕円形をした普通の形を持つモミジもあるんですよ。
色や形の違いや、斑の入るものまで、代表的な物を取り上げてみました。
斑入りモミジ
限り錦もみじ
イロハモミジ系。
芽が膨らみ始めると、ピンク色が見え始め、芽吹き後もきれいな斑色が楽しめます。
松ヶ枝もみじ
イロハモミジ系。
限り錦の枝変わりと言われています。
斑は限り錦よりおとなし目です。
紫式部もみじ
ピンク・白・クリームが入る斑色で、華やかです。
特徴的なのが、幹模様です。
ピンクと緑のストライプが目立ちます。新しい枝も鮮やかな濃いピンク色になるもの見所です。
鴫立沢もみじ
オオモミジ系。
葉脈が目立ち、人目を惹きます。葉脈が目立つのは、葉の色自体が薄いこともあり、その点でも目立つ品種です。
花纏もみじ
枝垂れモミジでもある花纏。ピンク・白の斑が入り、とても華やかです。
八房性モミジ
舞姫もみじ
葉の多くが5つに裂けているもの。
織姫もみじ
葉の多くが7つに裂けているもの。
「舞姫もみじ」とそっくりですので、葉の裂け方にて区別します。
清姫もみじ
直立性の為、箒づくりに向く樹種です。モミジの中で一番小さい葉を付けると言われているようですが、琴姫モミジという、なかなか小さな葉を持つモミジ品種もありますよ。
葉刈り後、新しく芽吹いた葉が大きくてびっくりしています(笑)
枝垂れモミジ
青枝垂れもみじ
葉の切れ込みが深く、葉の縁はギザギザしています。
緑色で芽吹き、秋には黄色から赤色へと変化します。
枝が垂れてくるのが特徴で、風に吹かれると、サラサラときれいです。
紅枝垂れもみじ
青枝垂れとほぼ一緒です。
唯一違うのは、芽吹きが赤いことです。
花纏もみじ
【斑入りもみじ】にて触れていますので、ご参照ください。
エメラルドレース
エメラルドレースは、青枝垂れの矮性種です。
青枝垂れにくらべ小さいことから、盆栽向きの枝垂れモミジです。
特徴的なモミジ
珊瑚閣もみじ
イロハモミジ系。
特徴は、幹や枝の赤い色です。葉が青々と茂っているときは隠れがちな幹や枝が、冬の葉が落ちた時に現れ、その赤さを楽しむことができますよ。
血汐もみじ
春、新芽の葉色が鮮やかに真っ赤です。夏場、緑葉になり、また秋には紅葉します。
獅子頭もみじ
なんといっても獅子頭の特徴は、縮れ葉になるかと思います。
私的には、秋の真っ赤な紅葉もとても気に入っている品種です。
濃紫もみじ
イロハモミジ系。
新芽の芽吹きから、紫がかった赤い色の葉を付けます。
出猩々もみじ
イロハモミジ系。
春の芽出しと秋の紅葉で、2度赤い葉を堪能できます。
特に春の芽吹きの色はとてもきれいです。
ヒトツバカエデ
日本固有種であり、葉に切れ込みがなく一般的な葉っぱの形(楕円形)をしています。