キンズは小さなミカンのような実を付ける、キンカンの矮小品種です。
盆栽や庭木として育てられています。
キンズ(金豆)について
ミカン科キンカン属
常緑低木
豆金柑(まめきんかん)とも呼ばれる
キンカンの矮小品種
中国の暖かい地方が原産地の為、暑さには強いが、寒さには弱い。
トゲのあるのが特徴
花
6月の初夏から8月にかけて花芽をつけ、開花します。
白く小さな花ですが、とても可愛いです。
新しい枝(新梢)にしか、花芽がつかないようです。
実
花は儚く散っていきますが、実をつけやすいので、花の数だけ実りが期待できます。花の後に小さな青い実をつけます。
↑花後の小さな実です。
↑膨らんだ実
実はだんだんと膨らみ、徐々にオレンジ色に変わっていきます。
緑の葉とオレンジ色の小さな実は見ていて飽きません。しかし、実をつけたまま放置してしまうと、樹勢が弱くなりますので、早いうちに摘果します。
実の中には、3つ程の種が入っています。これをまき、増やすことが可能ですよ。
トゲ(棘)
キンズの棘はなかなか鋭く刺さると痛いですよ。
キンズ育て方
日当たりよく、風通しよく育てます。水切れにも強いようで(うちのキンズはカラカラに乾いても大丈夫)、夏場カラカラに乾いた土でも、今のところ元気に育っています。ですが、あまり乾きすぎないように育てるのが一般的なようです。特に水切れがあると、実をつけにくくなるようです、気を付けましょう。
肥料も好むので、適宜与えましょう。
キンズ病虫害
病気に強い樹種ですが、カミキリムシの幼虫には気をつけましょう。モミジと一緒ですね。
キンズ盆栽 実もの
キンズは、実生(種まき)からでも、取り木・挿し木など、増やしやすい樹種です。
自分好みの形に育てていきましょう!
実生からの場合、実を付けるのは数年後のようです。早く実を見たい場合は、取り木や挿し木がおすすめ!!
画像のキンズは、取り木をして小さくしてみました。
寒さに弱く、芽動きは遅めとなりますが、枝が伸び始めると、すっと真っすぐに伸びますので、芽を摘んで抑えることをおすすめします。
枝が硬くなる前の柔らかいうちに針金をかけ、曲りを付けます。
寒さには弱いため、冬の管理には気を付けましょう。寒い地域の場合は、部屋へ取り込む・冬ごもりさせる等、対策を立てて、春に元気に芽吹くのを待ちます。
模様木・根上がり・吹き流し、などの様々な樹形を楽しめますよ!
盆栽の樹形について書いています↓よかったらご覧ください。