「座右の銘は?」と聞かれて、えっと…と考えてしまうことはありませんか。
私がこれまでに、心に残った素晴らしい熟語をご紹介いたします。今回は『脚下照顧』です。
脚下照顧とは
もともと仏教用語の一つです。
意味を見ていくと、なるほどと思えてきますよ。
自分自身を見つめなおす、という悟りを教えてくれます。
意味
・履物をそろえよ
・自分の足元をよく見よ
・他人を批判する前に、まず自分のことをよく顧みよ
脚下照顧にはいくつかの意味があり、上記3つをあげてみました。
一つずつ見ていきます。
履物をそろえよ
「靴をそろえるという簡単で単純なことをおろそかにしない」
そのような簡単なことをおろそかにしていると、大きな失敗につながってしまうよ、という戒めにもとれますね。
自分の足元をよく見よ
「暗いところで、足を取られ転んだりしないよう、自分の足元には十分注意する」
あっちこっちに気を取られる前に、まずは自分の足元をしっかり見つめ、身近なことに注意を向けましょう、ととれます。
他人を批判する前に、まず自分のことをよく顧みよ
「他人をとやかく言う前に、まずは自分をよく見つめ顧みて反省すべき」
脚下照顧のこの意味が心に刺さり、忘れられない熟語となりました。
自分を棚に上げ、人を責め立てる人って結構いますよね(^^;
そんな人に出くわした時に、脚下照顧の言葉を思い出しながら、反面教師と思い、やり過ごしています(笑)

私個人的には、子供に対して言葉を発する前にこの熟語を思い出して、いったん立ち止まらなければいけないな、と思っています。
何か解せないことが発生した時にも、この言葉を思い出して、いったん立ち止まり、冷静に物事を判断できる人になりたいと思います。

おわりに
ネット社会の昨今、直接顔を合わせずとも自分の考えや感じたことを文字にして発信できてしまいます。たぶん直接だったら言わないような酷い言葉も、文字にして発信できてしまうため、相手がどれだけ傷ついているか知ってか知らずか、横行しているのは間違いないです。
自分の考えを持つことや感じることは、大変すばらしいことだと思います。けれど、それをそのまま吐き出してしまうのは、とても危険だと思っています。特に、相手が人である場合には。そんな時に、脚下照顧という四文字熟語を思い出し、いったん立ち止まってみるのもいいのではないかと思いました。私も日々反省と共に。。