盆栽に付随する趣味
盆栽を始めてみると、その趣味を通して「いくつかの他のこと」に興味を覚えるのは私だけではないと思います。そんな「いくつかの他のこと」についてまとめてみました。
盆栽鉢収集
↑ずっと欲しいと思っている鉢
盆栽鉢は、色や形・大きさまで様々です。とても凝った絵のついたものや、小さな生き物が鉢についていたりと、見ていて飽きません。手軽に入手できるお値段のものから、とても高額なものまで、集めだすとどんどん沼にはまっていくことでしょう。
樹の大きさ、樹種、紅葉した時や実を付けた時の色などで、合わせたい鉢は変わってきます。それぞれの樹に合う鉢を準備していると、おのずと数は増えていきますね(笑)
盆栽鉢制作
盆栽を始めてから一番に興味が出るのが、盆栽鉢ではないでしょうか。
盆栽は鉢まで含めて鑑賞するものですから、選択にも一つ一つ気を配ります。
自分の持っている樹に合う鉢を探していると、こんな色だったら…こんな大きさだったら…と思うことが出てきます。そんな気持ちから自分の思い通りの鉢を作ってみようと思い立ちます。
焼き窯だったり、釉薬を用意したりと、いいものを作ろうと思うと、お金も時間もかかります。けれど、「世界に一つしかない自分だけの鉢」と思うと、感慨深いですね。
時間やお金をかけずに、おちょこや湯飲みの底に穴を開け、簡易的な鉢も作れます。穴を開けるドリルのような機械が必要になるかもしれませんが、こちらも挑戦すると楽しそうです。
棚場作り(DIY)
一つの盆栽から始まり、だんだんいろんな樹種へと興味を持ち、気づくとたくさんの盆栽に囲まれている、ということになるのが盆栽を始めた後のパターンではないでしょうか。私もそうでした(笑)
そうなると、どんどん置く場所が狭くなり、棚が欲しくなります。上手に盆栽を並べて、日に当ててあげたいと思うものです。そこで必要な棚場を、作ってみようと思うでしょう。
上手に木の板を使って丁寧に作られる方もいますし、ブロックの上に、大きな板を置くという大雑把な棚場まで、方法はいろいろです。
ちなみにうちでは、ベランダにスチールラックを置いています。それでも乗り切らず、下へ並べたりしています(^^;
水石(すいせき)
水石(すいせき)は、盆栽の展示の際、添え物として使われています。
しかし、室内で石を鑑賞する日本の文化として、水石のみを展示する展示会もあります。
自然界の石を、その形に合う台座に乗せたり、水盤に砂をしき載せたりして展示します。
一つ一つを鑑賞していると、個々で見方や感じ方が違い、自分なりの楽しみ方が見えてくるおもしろい趣味といえます。
石ならなんでもいいのかというとちょっと違うようで、そこには水石の五大要素があります。
・形
・色
・質
・肌合い
・時代
形
その形の雰囲気や形そのものが、自然の景観を連想させる石であること。
色
自然な色であること、品位と落ち着きを感じられる石であること。
質
硬さや緻密さが求められます。
肌合い
風化などにより自然にできた石の状態で、時代や古さを感じさせるものが良しとされる。
時代
盆栽のように、庭の棚に置き、天日に当ててときどき灌水することを養石といい、これを行うことで時代が乗ってきます。
水石台座制作
水石に合った台座を自作します。
木の板を掘り、フィットさせて完成となります。
自分で気に入った石にピッタリ合う台座を作るのは、とても楽しい作業となることでしょう。